ラーメン屋の様子

仕事場の近所にラーメン屋が新しくできたので行ってみた。
たった一つのメニューであるラーメンがすごかった。肉を煮ると必ず出る灰汁。その灰汁を丹念に丹念に掬い取って、集めた灰汁のほうに味をつけて麺をぶち込んだような感じ。独りで店を回している店主が客にラーメンを出す際、丼の縁まで入っているスープを必ずこぼしていた。おれが店にいる間だけで4回。こぼし率10割。すごい。さいごに店主は滑って転んだ拍子に有線放送のボリュームのつまみに当たってしまい大音量で米米クラブ「君がいるだけで」を流すという、もはや様式美と言ってもいいような動きを見せてくれた。
あとで吐いた。